いのちはひとつ

ガランとしたハムちゃんのゲージ。

ベッドからこそこそっと起き出してきそうな気配を感じながら

でも

もう二度と起き出してくることはない。

無常にも

その事実だけは

しっかりと受け止めなければならない。

ハムスターのゴールデンとは

その晩、

みんなでお別れをしました

眠っているような表情のゴールデンに

白いマーガレットの花と

大好物だったイチゴをそえて。

埋葬しました。

「うちに来てくれてありがとうね」

そう声をかけるのが精一杯でした。

少し前に息子がこんなことを言ってたのを思い出しました。

この世で

絶対

ということはない。

あるとすれば、

それはただひとつ。

「命あるものは絶対いつかは死ぬっていうこと」

三月頃に話してました。

ぐっときたことを覚えています。

いのちはひとつ。

等しくひとつ。

かけがえのないいのち。

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