ママからのラブレター

「せんせい、私からのラブレター、入ってます。また読んでくださいね!」

と、レッスン前に、封筒を差し出してくださったHくんママ!

二枚にも渡って書かれた長い長い手紙でした。

「あとでゆっくり読ませていただきますね。」

と、私はにっこりと受け取りました。

そして、レッスンスタート!

いつものように、始まったレッスンでしたが、

なんだか、いつものHくんじゃないのに、皆が気づき始めました。

ほかのこども達もママ達も!

でも、私がいつも有り難く思うのことなのですが、みなさん、その辺りをうまくスルーしてくださって、

淡々とレッスンを進めてくださるのです。

ほんとにお見事。

皆さんに感謝しながら、私はレッスンをリードしながら、でも、Hくんの様子をうかがいます。

そして、最後の歌のときにこらえきれず泣き出してしまったHくん。

こんなことは初めてでした

ママは、抱っこして優しくなだめます。

「お母さん、頂いたお手紙、今拝見させてもらいますね」

とことわって、私はその場で一読しました。

そうでしたか。

おうちでもいろいろあってママも悩んで悩んで苦しかったんですね。

こどもさんの様子がおかしくて、それでもって、こどもさんに原因を求めず、
ママ自身が自分に原因があるのでは?

どうしたらいいですか?

という切実なお悩みが綴られた手紙でした。

私は、この時点で、もう大丈夫!と思いました。

なぜって、

ママ自身が、自分の対応が間違ってたのでは?

と内省できておいでだからです。

私はママを元気づけました!

きっと大丈夫!

(ラブレターだなんて、頼りにしてくださり、嬉しい限りでした)